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カルテル設立への原理

巨大銀行の所有者は、なぜカルテルを形成しようとしたのか?
銀行の業務は一般企業とどう違うのか、解説します。
 
 
顧客からの預金は銀行にとって負債である。
他の顧客への貸付が銀行にとって資産となる。
貸し付けたカネからは利子が生じる。というか、取り立てる。
この利子こそが、銀行の儲けとなる。
この儲け(金利)がどれだけになるかは金利による。
預金した顧客は、銀行へ自分のお金を貸し付けたわけだから、利子をとることができる。
 
 
預金よりも借入を促進することこそが銀行家の望みであり、そのためには通貨供給量を制限
しているもの、すなわち金から切り離す必要があった。
(究極的には、通貨供給量を自由に設定できること=通貨の発行権を握ることである)
 
銀行にとっての最大の脅威は、大衆の取り付け騒ぎだった。
通常、大衆から借りた資金は、貸付先を見つけて貸し出される。
このとき、預金者が預金を引き出しに現れても、金庫にお金はない。
銀行の金庫には、貸し出しや投資によって、預金額の3パーセントしか存在しない。
そのため、この数パーセントの預金が引き出されただけで銀行は倒産する。
したがって、銀行(自分たちの銀行)の倒産を防ぐ手段が必要だった。
 
銀行は金を貸し出して金利で儲けるわけだから、貸し出し比率を高めて融資額を増やそうとする。
無謀な銀行は99パーセントを貸し出す。逆に言えば、預金準備率が低下する。
 
競争が激化して、準備金が低下・枯渇すれば倒産となるが、この場合の銀行の倒産は銀行の
経営が悪いのであって、制度が悪かったからではない。
 
銀行家にとっては、履行できる以上の支払い約束をしても破錠しない方法を見つけなければならな
かった。
そのためには、個々の銀行には準備金の操作をできないようにして(固定する)、たとえ破錠しても
銀行に非難が来ないように仕向けることだ。
こうして次のような課題が浮かび上がった。
 
1.ライバル銀行を抑制し、金融資源を確実に支配する
2.通貨供給量を増やし、民間の企業を従属化におく(借金漬けにする)
3.銀行の準備金を一箇所に集中させ、すべての銀行が同じ準備率を守るように仕向ける
  (一部の銀行は資金不足や取り付けを免れる)
4.銀行システムが崩壊したとき、損失の負担を銀行から納税者へ転嫁するにはどうするか
 
だが、同じころヨーロッパでは、これらを実現した制度が存在していた。そのため、最重要課題は、
 
5.このような施策は市民を守るものと、どのように議会を納得させるか
 
であった。
 
 
不換紙幣とは何か? へつづく

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